29:38
皆さんはバランスということを忘れてます。
光と影、天と地のバランス。
光に富んでる人は影にも富んでなくちゃならないですよ、
どこかに偏ってはならない。光だけに偏った時、陰と陽の法則は侵されませんか?
もしそういうことであるなら、知花はこういうお洋服を着けてきません。ボロボロの洋服。縄帯をして、破けた洋服を着けて、貧乏な真似をしてここに立ってなければならない。
今日は何を喰おうか。寒くても着ける物もない。洗濯する洋服もない、というぐらい貧乏だったら調和がとれてますか?
それは周囲の影の人に迷惑をかけてませんか。
中性でなくてはならないですよ。
私は光にだけ偏りなさいと言ってない。影には影の存在の目的がありませんか?
影は光の表現体として存在してますよ。
じゃ、影を粗末にするということは、光を粗末にすることになりますよ。
生半可な真理を得たものは、この世の影を徹底的に嫌う人がいます。いやーこれ影だ!と。何をやってんだろうと。
影がなければ、光は表現できませんよ。己の肉体という影も粗末にしてはならない。
ここを誤解そいないように。
今まで陰という物質に偏っていた奴が、急に陽という生命に偏ってしまって影を無視しようとする。そうすると天地のバランスが崩されます。
皆さん方はようやくここに来るお金。宿泊代を払うお金があればこそ、ここに今座っているんじゃないの?
歩いてきたの?電車賃は、飛行機代は?
それほど貧乏だったら、真理は学べますか。今ようやく、ほどほどに持ってるから来れたんじゃないですか。
この世の影も毛嫌いしていいんですか。無法者となりますよ。
陰に偏ってもダメ、光に偏ってもダメ。『中道』を歩みなさいと。
非常に難しい所なんだけれど、私が言うのは、完全に光を見失って影の世界に没入してる人のことを言ってるのである。